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安田クリニック
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子供の病気Q&A
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子供の病気について
Q 川崎病ってどんな症状が出るの?
A 川崎病は高熱が続き、両目が赤く充血し(目やには出ない)、唇が真っ赤になり、舌がイチゴ状に赤くなり、喉の粘膜も赤く腫れ、手足や体に大小さまざまな形の発疹が出、首のリンパが腫れて痛がり、手足が硬く腫れ、手のひらや足の裏が全体に赤くなります。
   
  熱が下がる頃、指先の皮がむける等の症状が特徴的です。ただし、こうした症状が出そろわない、いわゆる不全型の川崎病もあります。高熱のある間は非常に不機嫌で重い病気の感じがありますが、発病から2〜3週間を過ぎますと症状も軽くなり、血液検査成績も正常となり、元に戻ります。
Q アトピー性皮膚炎(ひふえん)ってどんな病気ですか?
A アレルギーが関係する、強いかゆみのある湿疹(しっしん)です。
アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりする湿疹で、必ずかゆみがあります。
   
  1歳までは脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)という別の病気と区別がつきにくいことがあります。家族に気管支喘息(ぜんそく)、アレルギー性鼻炎(びえん)・結膜炎(けつまくえん)、アトピー性皮膚炎などのアレルギーの病気にかかった人が多く、アレルギー体質が関係した病気です。
Q おたふく風邪ってどんな症状がでるの?
A 主な症状としては、耳の下が腫れて痛みが出ます。
多くは左右両側が腫れますが、時には片方だけ腫れる場合があります。
   
  ウイルスに感染して症状が出るまでには2〜3週間かかります。
また、ウイルスに感染しても、症状が出ないこどもも多いようです。
合併症として、ずい膜炎(まくえん)・脳炎(のうえん)、難聴(なんちょう)、精巣炎(せいそうえん)・精巣上体炎(せいそうじょうたいえん)、卵巣炎(らんそうえん)、膵炎(すいえん)が出ることがあります。
   
  予防法として、予防接種(ムンプスワクチンの接種)があります。
生後12か月以降の子が対象ですが、保護者の希望によります。
Q マイコプラズマ肺炎って何?
A しつこい咳と発熱が特徴で、聴診器で胸の音を聞いても悪い音がしないことが落とし穴になります。細菌による肺炎は細気管支や肺胞という、吸った空気の通り道を中心に炎症が起っていますが、マイコプラズマによる肺炎は間質といって、細気管支や肺胞の外の部分に主として炎症が起っています。ですから、胸の音を聴診器で聞いても、肺炎特有のプツプツという泡がはじけるような音が聞こえにくいのです。
   
  しかし、時間が経ってくると、炎症が細気管支や肺胞の中に広がってきて、肺炎特有の音が聴診で聞こえるようになってきます。細菌性肺炎は小さいこどもがかかるほど重症になりますが、マイコプラズマの場合、不思議なことに、乳幼児はかかっても肺炎にならずに風邪で終わることが多く、年長児の方が肺炎になりやすいといわれています。これは言い換えると、マイコプラズマに2回以上かかった時の方が、初めてかかるときよりも肺炎にになりやすいということです。
   
  逆に、肺炎になってしまうと、乳幼児の方が重症になります。潜伏期は2〜3週間で飛沫感染します。
Q 百日咳って何?
A 百日咳は、特有のけいれん性の咳発作(痙咳発作)を特徴とする感染症です。
乳児期早期から罹患し、1歳以下の乳児、ことに生後6 カ月以下では死に至る危険性も高くなります。百日咳ワクチンを含むDPT 三種混合ワクチン接種(ジフテリア・百日咳・破傷風)が実施されており、その普及とともに百日咳の発生数は激減しています。
   
  しかし、年長児・成人の百日咳は特有な咳がなく、気づかれないまま、ワクチン未接種の新生児・乳児に対する感染源となることがあるので注意が必要です。
Q インフルエンザってどんな症状が出るの?
A インフルエンザはインフルエンザウイルスによって起こる感染症で、例年11月下旬から12月上旬頃に始まり、1〜3月頃に患者数が増加、4〜5月にかけて減少していくというパターンを示します。
   
  高熱(38℃以上をこえる発熱)と全身倦怠感、筋肉痛などの全身症状を伴って発症し、これらの症状と同時かあるいは若干遅れて、咽頭痛や咳などの呼吸器症状が現れます。
発熱だけのものや、微熱しか現れない軽症例も報告されていますが、一方で肺炎や脳症を起こして重症化する例もあります。
Q 日本脳炎って何?
A  日本脳炎ウイルスの感染によっておこる中枢神経(脳や脊髄など)の疾患です。ヒトからヒトへの感染はなく、ブタなどの動物の体内でウイルスが増殖された後、そのブタを刺したコガタアカイエカ(水田等に発生する蚊の一種)などがヒトを刺すことによって感染します。 東アジア・南アジアにかけて広く分布する病気です。

 ウイルスを持つ蚊に刺されたあとも症状なく経過する(不顕性感染)場合がほとんど(過去には、100人から1000人の感染者の中で1人が発病すると報告されている)ですが、症状が出るものでは、6〜16日間の潜伏期間の後に、数日間の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、引き続き急激に、光への過敏症、意識障害(意識がなくなること)、神経系障害(脳の障害)を生じます。 大多数の方は、無症状に終わるのですが、脳炎を発症した場合20〜40%が死亡に至る病気といわれており、幼少児や老人では死亡の危険は大きくなっています。
   
 
・国内でどのくらい発生していますか?
近年の患者の発生は年間数名で、おもに中高齢者となっています。しかしながら、平成18年9月に熊本県において、小児での発生が報告されています。
・どんなワクチンですか?
現行の日本脳炎ワクチンは、日本脳炎ウイルスを感染させたマウス脳の中でウイルスを増殖させ、高度に精製し、ホルマリン等で不活化(毒性をなくすこと)したものです。
・ADEM(アデム、急性散在性脳脊髄炎)とは、どのような病気ですか?
ある種のウイルスの感染後あるいはワクチン接種後に、稀に発生する脳神経系の病気です。ワクチン接種後の場合は、通常接種後数日から2週間程度で発熱、頭痛、けいれん、運動障害等の症状があらわれます。
ステロイド剤などの治療により多くの患者さんは正常に回復しますが、運動障害や脳波異常などの神経系の後遺症が10%程度あるといわれています。麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)、ムンプス(おたふくかぜ)、インフルエンザなどのウイルスやマイコプラズマなどの感染後にみられ、病原体感染の後におこることもあるといわれています。
ワクチン接種は毎年たくさんの子どもにおこなわれるので、ワクチン後にADEMがみられた場合は、ワクチン接種によるものとウイルスなどの病原体の感染によるもの、あるいは原因不明のものとの区別が困難です。現在の日本脳炎ワクチンは、製造の過程で微量ながらマウスの脳組織成分が混入する可能性があり(検出限界以下)、この成分によってADEMが起こる可能性が否定できないとされています。
 
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